Aril Cabernet Sauvignon Estate Napa Valley 2012
こんばんわーブログ主です。
さて今年もいよいよ残す所3日となりましたが、今回のネタも世間ガン無視でクリスマスに飲んだ時の話になります。
前回のクリスマス(一応)に飲んだ酒の記事は以下へ
https://xell7806.hatenablog.com/entry/2018/12/26/223622
でこの日にとあるお店に持ち込み飲んだ酒はもう一本ありましてそちらをレビューしてみます。
てなわけで本日紹介する酒はコチラ
Aril Cabernet Sauvignon Estate Napa Valley 2012
(アリル カベルネ・ソーヴィニヨン エステート ナパ・ヴァレー 2012) 750ml
市場価格8500円~9200円
※写真映え&いつもお世話にになっているオーナーにおすそ分けでバーに持ち込んだ
時の画像になります。
アメリカのワインになります。なおメーカー希望小売価格でなく市場価格と表記してあるのはこのワイナリーの事業主がワイナリーを売却してしまってるため今後このワインがリリースされることがなく非常に貴重なワインになり、価格が変動してもおかしくないのでこのように表記しております(なおブログ主は9200円で購入)
インポーター(輸入業者)側ではもう完売済みで一部の酒屋が地味に持っているというパターンにたまたま遭遇したため今回飲む事が出来たという状況だったりします。
使用されているブドウの品種ついては
カベルネ・ソーヴィニヨン87%、プティ・ヴェルド13%
となっておりカベルネ・ソーヴィニヨン主体のワインになっております。
以下解説コーナー
アメリカ
ニューワールドワイン(ワイン新興国)筆頭国家で世界のワイン生産量第4位。風味が強くパワフルな味わいで非常に味の長所が分かりやすいのであんましワインを飲んだ事がない人にとりあえずおススメできる国でもあったりします。
そしてこのアメリカ国内で主なワイン生産地としてカリフォルニア州、ワシントン州、ニューヨーク州、オレゴン州ですが、その内生産量の9割はカリフォルニアが占めています。
ナパ・ヴァレ―
アメリカカリフォルニア州にある今回のワインの生産地になります。アメリカワインの代表的な生産地で特にカベルネ・ソーヴィニヨンが秀逸で有名です。
アリル・ワインズ〈ARIL WINES〉
アリル(仮種皮=ざくろ)の名前が付けられたこのワインのワイナリーになります。
調べると醸造家も関係者も業界的に大物、有名人で構成されていたようですが、このワイナリ―そのものが既に売却済みでアリルというワインは既に生産終了という状態です。今回飲むワインは2012年収穫のブドウで醸造したモノになりますが、2014年物もありそちらのほうは比較的数が残っているようです。
エステート
領域の意味になり、ワイナリーがブドウの栽培から醸造まで一貫して行っていることを示しています(畑は別業者で醸造のみというワイナリーのほうが基本多いです。)
似た用語にフランスのブルゴーニュ地方のドメーヌ(領地)、ボルドー地方のシャトー(城)等も該当します。
そんなにワイン飲んでもない人も微妙に通じるであろう位には有名な品種。
味は重く濃いめな印象でブラックベリーなどの果実味があり渋み酸味が強めで味の骨格がしっかりしています。香りもカシスなどの華やかさはありますが、全体的に見て香りは弱めの品種かなと思われます。(実体験)
プティ・ヴェルド
初めて聞く品種ですがランスの有名醸造地ボルドー原産のブドウ品種になるそうです。
味は濃いめになる品種だそうです。
2012
ヴィンテージ=収穫年を示す表記になります。そして収穫したブドウにも品質や気候条件などで当たり年ハズレ年などがあり、やはり味の良し悪しの参考になる要素でもあります(ただしハズレ年のワイン=美味しくない という事ではないのでご注意ください)。
アメリカカリフォルニア2012年に関しては秀逸な収穫年で有名でやはり人気があったりします。以下のサイトを参考に。
さて今回この超マニアックなワインなんで知ったのかというととある料理人のお知り合いにおススメのワインを聞いてみたら紹介していただいていつもの酒屋の店主が持ってらっしゃるという事を教えていただき尋ねてみて無事購入できたという流れです。
今回も一週間かけて飲むとちょうど良いという事を聞き味の変化をある程度認識しながら飲んでみました。
まず自宅にて一日目
感想
またこの言葉を使いましょう。
あえて言おう完璧(パーフェクト)であるとッ!
いやコレは人生で飲んだワインの中でもトップレベルの完成度で驚きです。
基本味を利く時は、香り、風味、後味の強さ、複雑、繊細さ嫌な処はないか、可能な限りどういう表現ができるか考え感じながら飲んでいますが、このワインに関しては非の打ちどころ皆無で驚きです。
まずカベルネ・ソーヴィニヨンのワインとして非常に香りが立ち、風味の主張もしっかりあり加えて程よい苦みや渋みがシメにやってきて、味そのものはよくある奇をてらってないしっかりとした主張のある風味のカベルネ・ソーヴィニヨンのワインです。
そして、風味も程よく強くしっかりしてる上で驚くほど丸みや繊細さ、複雑さを兼ね備えていて風味と後味の苦みと言いそのバランスの秀逸さが極限と言えるのではないのかなと思えました。(だいたい繊細だと主張が弱い所があったりするのですがこのワイン
に関してはソレがないです。)
また舌触りも柔らかく舌の上で溶けて消えるかのように味が消えるのも印象的です。
嫌と思うような要素、風味もなく美味しさも当然ですがその完成度の高さに驚かされます。
2日目
複雑で繊細な果実味に酸味の主張が強くなってきて、余韻も長めになり加えて舌触りがよりなめらかになってきたのが印象的でした。
3日目
前回の七田と同じ日に同じお店に持ち込んで飲んでみましたw
これまた一目見てすぐわかる良いグラスを用意していただきました。
お店の大将もにもおすそ分けし、前情報は教えずに飲んでいただいた所
だいたいブログ主と同じ感想でスペックなどのネタ晴らしして
大将「いや値段聞いて驚きですねぇコレ2万円越えレベルに美味しいからコスパが凄いw」
とまあスケールのデカいコスパ評価も下ったところで合わせる料理を出していただきました。
一品目 カラスミ 干しチーズ 自家製イチゴジャム
二品目 ハンガリー産鴨のバター醤油焼き 自家製柚子こしょうと 葉ワサビ添え
特に二品目に関しては鴨肉と赤ワインで相性ヨシかつ薬味も素晴らしいのですが
大将曰く
「大体のカベルネは刺激的な風味もあるけどこのアリルは柔らかく繊細さがあり刺激的な感触には欠けるからからこの薬味
で刺激的な処を補えればいいなと思いこの料理にしました。」
とのことでこういう考えも地味に勉強になりました。
なおこの後冒頭の写真のバーに行きオーナーにもおすそ分けしたところ
「美味しいし、素晴らしいけど、僕はピノ・ノワールのワインが好みなのともう少し味のボディとかで判断してしまうからドストライクではないねw」
という所でやはり人によって感じ方はそれぞれでだからこそ味の評価とはこのレベルのワインでも難しい所だなと思いました。
残りは自宅でチビチビと飲み風味と滑らかさが強くなる印象をとらえつつ飲み干しました。
てな所で本日ののレビュー記事は以上になります。
今回から引用、参考にしたサイトのURLなども貼り付けるようにしてみます。
またこのアリルは2014年のモノなら比較的入手はしやすいですがこの2012年に関しては非常に入手難易度高いのでもしこのブログを見て欲しいと思った方は
ブログ主にメール等で問い合わせて頂けたら入手手段などについてはお教えいたします。
ご興味ある方はどうぞです。
ここまで読んでいただいた方ありがとうございました。
もういっちょ聖夜だぜ看板娘♂のコーナー
遅まきながらクリスマスちっくなアイン君をお楽しみください。
注
当ブログは自己満足で書いている成分も多めではありますが、基本的に楽しみ方やこういうお酒もあるよ、という酒の世界の普及してみたいなという成分もございます。
なのでブログでは記載しないお店の情報やブログ主がどこで酒を入手しているかおススメのお店などについては問い合わせさえしていただけたら今後情報提供はしていこうと考えておりますので興味がある方は聞いていただいても大丈夫です。
[rakuten:k-wine:10022162:detail]
・・・・・・・・ギリギリネット通販でも少数ながらあるにはあったので入手できるサイトは貼り付けておきますw(地味にオチだなコレw)