TARIMA Monastrell Bodegas Volver 2011
こんばんわブログ主です。
世間は成人式やらなんやらで目出度くもあれば、夜街はドが付くほどやかましくもあったりでしたが、私はカンケ―ないのでまあ静かに酒を飲んでましたw
とまああんまし良い前置きは思いつかなかったのでここまでにして
本日の酒はコレ
TARIMA Monastrell Bodegas Volver 2011
(タリマ モナストレル ボデガス ヴォルヴェール 2011 750ml 2800円(税込み)
今回はスペイン産の赤ワインになります。
料理に合わせやすくかつコスパ重視という事で選んでみました。
上記は持ち込み時の写真になります。
以下解説コーナー
ボガデス・ヴォルエール=ワイナリー
モナストレル
スペイン原産と考えられる品種で、フランスではムールヴェドル、オーストラリアとアメリカではマタロと呼ばれるようです。
香りは動物の毛皮っぽく濃厚な風味。渋みの元であるタンニンも豊富だそうです。
古樹のブドウ
ラベル情報にはないのですが、どうやら古樹のブドウを使用して作られているようです。フランス語でVieille Vigne(ヴィエイユ・ヴィ―ニュ)と言われV.V.と表記されることもあります。
基本的にブドウの木の寿命は120年とされ、古樹は30~40年が該当するようですが人により基準はまちまちだそうです。古樹のメリットとしては若樹と比較し結実する実が少ない事で、根から吸い上げた栄養等がより凝縮し風味に重厚感などが増すようです。
WA91
写真に91と金色のシールが貼られていますがコレは
世界で最も権威のワイン評論家ロバート・パーカー氏が創刊したワイン情報誌
ワイン・アドヴォケイト(Wine Advocate)で91点という意味です。
ちなみに採点方法等は置いとくとして基準としてはこんな具合です。
100~96点 Extraordinary【格別】
深遠で複雑な個性があり、その品種で作られる古典的なワインに期待されるあらゆる属性を見せている。
これほどのワインであれば、特別な努力を払ってでも探し、購入し、飲む価値があると思う。
95~90点 Outstanding【傑出】今回ココ
格別の複雑さと個性がある、素晴らしいワインだと思う。
89~80点 Above Avarage to Excellent【かろうじて並以上から優良】
程度は様々ながら質の良さや味わい、個性を見せており、気になるような欠陥はない。
79~70点 Average【並】
見るべきものはほとんどないが、作りは健全。早い話が単刀直入で無味乾燥なワイン。
69~60点 Below Average【並以下】
気になる欠陥があり、酸やタンニンが過剰だったり、味わいが欠如していたり、ひょっとすると不潔な香りや味わいがあるかもしれない
引用サイト
というわけでワイン選びは難しいものの、評論サイトの点数で高い評価を得ている物を基準に選ぶとわりかしおいしいモノには出会い易いかもしれません。なお値段が高いワイン=評価も高くおいしい、というわけではないので誤解なきようお願いいたします。
安くても95点の評価されるようなお値段関係なしの完成度を誇る一品もあったりします。
ただしお酒は嗜好品故にベストと感じる味はそれぞれで評論家も例外ではないので、その評論家の嗜好が自分自身と被るなら良いですが合わない時は他の評論家の点数も参考にするのも一手かなと思われます。
なおロバート・パーカー氏の嗜好は基本簡単にいうと濃いめな風味を高く評価する傾向があると言われてます。
感想
反則的コストパフォーマンス
まず香りは、濃厚な果実感が香るのですが、一言で示すならミ〇プルーンですw(西洋すももとかとも言われています。)
そして風味が古樹のブドウだけあり非常に重い果実の風味かつ複雑さミネラルが混ざったような硬質感もありますが、味の骨格そのものは弱く、非常に飲み疲れにくく、濃いめの風味なのに不思議とくどさを感じない感触でした。
コルクを開け4日経過した状態のモノをお店には持ち込みましたが、そこに滑らかさ、風味の強さも増し、酸が効いてくることでより一層おいしく飲める状態になります。
総じてお値段の割に美味しいというよりかは、お値段関係なくこのワイン独自の個性をもちつつハイクラスな完成度を持って美味しいというワインです。
でもやはり完成度を考えたらこの値段は反則レベルとしか言えないかなと思いましたw
かのロバート・パーカー氏も91点つけるのも納得でした。
なお最近の発見として、風味の輪郭や骨格(まあ舌の上で形が形成されるような感じです)が弱いほうが料理には合いやすく飲み疲れがないので、ソレを基準にワインを選ぶのもアリだなと思いました。
なおプチワイン会なノリで飲んであまりワインに詳しくない人物からのコメントだと
「風味はしっかりしてるのに飲みやすく何杯でも飲めるなコレ」
だそうです(ぶっちゃけ超端的ですがわかりやすいw)
料理は
鹿肉と里芋の煮物
広島県産牡蠣とパプリカ、カリフラワー等の和洋折衷煮
洋風と見せかけて醤油や出汁の風味もあり、牡蠣でありながらも不思議と赤ワインに合うようになってました。
というところで本日のレビューは終わります。
今回ワイン評論誌の話題等も軽く書きましたが
他にもワイン評論関係でいうと
ワイン・スペクテーター
ヴィノス
ジェームス・サックリング
等色々あるのでワイン選びの際には参考にしつつ酒販店のプロに相談して買うのも一興かなと思います。
ここまで読んでいただいた方ありがとうございました。
まあ、あるよ看板娘♂コーナー
珍しく一人酒ではなく旧知の友人と飲んだのでこんな一枚でも撮影してみました。
注
当ブログを訪問されお手頃価格のワインも美味しい事は知り自力捜索でイロイロ飲むの
は結構ですが、お手頃かつワールドクラスに美味しいというワインこそ一番発見が難し
く、買ったは良いが料理酒にも劣る一本と遭遇し損した気分になったとしても、最低限
評論サイトの点数参考してと推奨している以上は責任はそりゃあ負わねぇですのでご注
意くださいませ。
今回の参考サイト
ヴィンテージ2011は売り切れですが新しめのヴィンテージなら安値であるのでリンク先を貼っておきます。